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2023.05.13

【生命の瀬戸際で体験したこと】#163

皆さま、こんばんは♪
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山内尚子のヒストリー第12回目
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実はこの体験のことは
イスラエルの100日投稿にも書いたので
お読みくださった方も多いと思うのですが
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ひとつだけ飛ばすのもおかしいし
今回初めて読まれる方も
いらっしゃるかもしれないので
とりあえず、ご紹介しますね。
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◇生命の瀬戸際で体験したこと
   history12◇◇◇◇◇
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意識を失ったわたしが経験したことは
ただの夢なのかもしれないし
いわゆる臨死体験と
呼ばれるものなのかもしれません。
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ほんの一瞬前まで
身体を支配していた
激しい痛みから解放されて
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わたしの意識は
ただまっすぐに上昇していきました。
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その先には
大きすぎて
全貌は見えなかったものの
きっと球形に違いない
何とも言えない温かな光があり
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その中心に近づくにつれて
不安や恐怖、
悲しみは溶けるように消えて
なんとも言えない
懐かしい感覚がやってきました。
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わたしという存在は
ここから生まれ
ここへ還っていくんだということを
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瞬間的に、
しかも当たり前のように理解した……
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いえ、
思い出したというのが
正解かもしれません。
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……と、
そのときわたしの中に
チクリと小さな感覚が走りました。
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「還ったら、もう戻れない」
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そう気づいたのです。
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生まれるときに自分と交わした
大切な約束を
わたしはまだ果たしていないのに……
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戻らなくちゃ
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そう思った瞬間
ドンッという感覚とともに
わたしの意識は
わたしの身体へと再び戻りました。
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出血の原因となっている
子宮筋腫を切除するには
体内に一定の血液量が
必要だったために
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続いている出血量を
上回るペースでの輸血が必要で
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大人一人分の血液に相当する
4リットルもの輸血を行ったあと
そのまま子宮筋腫の切除手術に臨み
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わたしはなんとか
一命をとりとめることができたのでした。
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◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
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文章にすると短いのですが
特に救急搬送される前の数カ月は
いつ急性貧血で倒れても
まったくおかしくない状態のまま
仕事を続けていて
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正直、本当に
よく持ちこたえられたなあと思います。
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たとえば
東京駅の構内で
一歩も動けなくなり
キャリーバッグを支えに
しゃがみこんでしまって
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たくさんの方に
「大丈夫ですか?」と
声をかけていただいたり
(東京冷たくない、優しい人いっぱい)
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たつきの学校の面談に行って
階段がなかなか登れず
危うく遅刻しそうになったりと
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いや、これ
持ちこたえられているとは
ちょっと言えないかも……苦笑。
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でも、あの時
無理やりにでも
仕事を続けていなかったら
たぶん出版事業は続けられなかったので
それも必要なことだったのかもしれませんね。
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ともあれ
あの時なんとか
踏みとどまれたおかげさまで
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いまこうして
皆さまとお逢いすることができているわけで
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そう考えると
わたしは本当に幸せ者だなあと
やっぱりしみじみ思うのです。
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そうそう。
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今日の画像
ShutterStockのものなのですが
実はかなり驚く後日談があるのです。
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そのことについては
そうだなあ
今年の「まなひまつり」のときにでも
お話しできたらいいなと思います。
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今日もお読みくださり
心よりありがとうございました。
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これを読んでくださるあなたが
いのち輝く日々を
お過ごしくださいますように祈ります。
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喜びと祈りと感謝とともに。
山内 尚子 拝
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今日の写真も
サイト掲載の写真です。
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