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2023.06.03

【出版業界はなぜ危機を迎えているのか】#183

皆さま、こんばんは♪
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いやあ、午前中に東京に到着の予定が
16時にようやく品川に着きました。
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奇跡的に座れたのでよかったです。
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というわけで、今日は
きれい・ねっとのコンセプト
第7回目となります。
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講演などで
いつもわたしが話していることを
文字化した内容になります。
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◇出版業界はなぜ危機を迎えているのか
 Concept07◇◇◇◇◇
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少し専門的なお話になるのですが
本の販売は通常
「出版流通」と呼ばれる
独自の流通システムによって
行われています。
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未曽有の出版不況と
言われている昨今でも
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雑誌等も含めて
1日に約200タイトル、
総発行部数10万部単位の本たちが
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全国1万を超える
書店の規模や売れ行き等に応じて
効率よく、
偏りなく届くようになっており
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どこに住んでいても
素敵な本と出逢えるのは
このシステムのおかげであると
言えるでしょう。
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ただ、2020年現在、
きれい・ねっとでは
この流通システムを
積極的には利用しておらず
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読者の注文によって本が書店に届く
注文販売のみ対応しているため
書店に本が平積みされることは
ほとんどありません。
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実は、
書店に届けられる本のうち
売れ残り、
出版社に戻される本(返本)が
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もう20年以上にわたって
全体の40%を超えるような状況が
続いており
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しかも、
それらのほとんどが
廃棄されていることが
大きな問題となっているのです。
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多くの返本による
損失を埋めるために
次々と新刊を発行せざるをえないという
悪循環に陥っている出版社も
少なくないといいます。
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販売部数は
年々減少しているにもかかわらず
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「売れさえすればなんでもいいのか?」
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と思うような本が
散見されるとも言われる危機的状況に
業界全体の抜本的な変革が
必要な時を迎えていることを強く感じます。
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◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
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最近
ちょっとした事情で
大企業の公式サイトを見る機会が
多いのですが
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そうすると100%で
「持続可能な社会の創出に向けて」という
文言が出てきます。
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出版業界って
国内の様々な業界の中では
めっちゃくちゃ小さな市場なのですが
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間違いなく
どの業界もこのお話のような
問題に直面しているのですね。
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流行っぽい感じに
なってしまわないように
実際に本当に
書かれたとおりの取り組みが
行われていきますようにと祈りつつ
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明日は
きれい・ねっとが
発足以来ずっと続けている
様々な取り組みについて
お話ししていきたいと思います。
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今日もお読みくださり
心よりありがとうございました。
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これを読んでくださるあなたが
いのち輝く日々を
お過ごしくださいますように祈ります。
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喜びと祈りと感謝とともに。
山内 尚子 拝
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今日の写真は
サイト掲載のもの♪
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