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2023.05.05

【すべては一編の詩から】#155

皆さま、こんばんは♪
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今日は山内尚子のヒストリー
第5回目になります。
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◇すべては一編の詩から
      history05◇◇◇◇◇
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前日まで元気だった
最愛のパートナーが
自宅で突然倒れ、
そのままこの世を去ったのは
2004年2月22日、
冷たい雨の降る冬の朝のことでした。
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彼は34歳、わたしは29歳、
一人息子は3歳
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そのとき、わたしたち家族が
当たり前に思い描いていた未来予想図は
すべて実現不可能になりました。
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人間というものは、どんなことも
実際に我が身に起こってみなければ
自分のこととして考えるのは難しいものです。
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人生、一寸先は闇というけれど
その闇の重みを本当の意味で知ったのは
この時だったかもしれません。
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葬儀や引越しを終えて
表面的には落ち着いたものの
まだ幼い息子の前ではもちろん
両親や周囲の人たちの前でも
泣くことはできず
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とにかくなるべく忙しくして
日中をやり過ごし
夜になると小さな仏壇の前に座って
ひとり泣きとおすような日々を過ごしていた
そんなある時のことでした。
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友人の勧めで
始めたばかりのSNSミクシィで
ご縁をいただいた方から
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「家族への手紙のつもりで
詩を書いてみませんか?」と
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声をかけていただいたのです。
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書くことで
何かが変わりそうな気がしたわたしは
ノートを一冊用意して
思いつくままに
パートナーへの想いを書いていきました。
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すると、
最初は穏やかな気持ちだったはずが
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「どうして死んじゃったの?」
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言っても仕方ない、
聴いても意味がない
そう思って
ずっと口にせずにきた言葉を書いたとたん
我慢していた想いが
堰を切ったようにあふれてきたのです。
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どれだけわたしが辛いと思っているの?
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子供を抱っこしたまま
一人で救急車を呼んで
会社に電話して、
葬儀屋さんを探して……
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どんなに心細かったか、
どんなに怖かったかわかる?
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仕事の当てもないわたしが、
ちっちゃい子供を抱えて
これから一体
どうやって生きていけばいいの?
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まぶたが腫れ上がるほど泣きながら
わたしは彼に向かって
悪口を書き続けました。
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きしおくん(夫)が
突然天国へと還ってしまったことは
講演の時にもよくお話しすることなので
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ご存じの方も多いと思います。
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きしおくんとの別れから
20年近くたったのですが
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その間の学び、気づきは
ほんとうに数限りなく
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講演では
その場にいらっしゃる方にとって
一番必要かなと思うことを
お話しするようにしています。
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ただ、必ずお話しするのは
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みんな明日もあるのが当然だって
思いこみすぎているということ。
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それは今、この瞬間にも
終わってしまうかもしれないのに。
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年齢も状況も
なんにも関係ありません。
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知識としては知っているでしょう。
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でも
大好きな大切な人と
明日、いえ次の瞬間
会えなくなっても
あなたは大丈夫ですか?
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本音を言えないまま
謝りたいのに謝れないまま
そのままになったりしていませんか?
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向こうが悪いからって
意地を張ったりしている
場合ではないのです。
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たしかに見えない世界はあって
みんなつながっているけれど
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でも、身体をもって
ともに日々を過ごす時間は特別で
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一度別れがやってくれば
二度と触れることができない
声を聴くことができない寂しさは
一生持ち続けなければなりません。
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大丈夫ですか?
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ちゃんと想像してみてください。
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大切な人の顔をお一人ずつ。
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心の中でもいいです。
ちゃんと愛してるよって
伝えてください。
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ここで勘違いしてはいけないのは
それは相手のためではないということ。
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だから
相手の気持ちなんて
ある意味どうだっていいのです。
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それこそが
自分のいのちを
大切に生きることなのです。
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わたしはいつも
本音と建前をなくそうよと
皆さまにお話しします。
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ちゃんと身体を持っている
みんなと手をつなぐことができる
行きたい時には行ける
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この身体がある間
その短い時間の中で
建前なんて言っている場合では
ないと思うから。
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天国に還ることは
本当に幸せなこと。
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けれど、今この瞬間生きていることは
本当に奇跡の連続なのです。
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だから、大切に
喜びをもって生きてほしい。
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それは間違いなく
宇宙全体の喜びだから。
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わたしはあなたに
こんなことをお伝えできて嬉しいです。
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あなたと出逢えて
あなたが
この投稿を読んでくださって幸せです。
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いつも心から感謝しています。
そして、あなたの人生が
すばらしいものでありますように
心から祈っています。
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今日もお読みくださり
心よりありがとうございました。
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これを読んでくださるあなたが
いのち輝く日々を
お過ごしくださいますように祈ります。
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喜びと祈りと感謝とともに。
山内 尚子 拝
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今日の写真も
サイト掲載の写真です。
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